“古賀トロ部屋” BLOG版不定期な日記風コラム

東京都交響楽団に所属するトロンボーン奏者によるトロンボーン関連、その他モロモロ雑食系コラム

今年ほどいろんな別れというものを経験した年はなかった。

僕が都響に移籍しようと思った大きな理由のひとつは、マエストロ・ベルティーニの元でマーラーの真髄に触れたいと思ったこともあって、マエストロ・ベルティーニの逝去については再び都響を振られることもあるだろうという気でいたので、本当に残念だった。最後の演奏会だったみなとみらいでのマーラーの九番もやっとCD化されて、あのときの記憶は、CDを聴くときっと蘇ってくるだろうけど、今は相変わらず聴く気になれない。フルネさんとの最後の演奏会も素晴らしいものだったけれど、みなとみらいの演奏会とは意味が違うと思う。今は、ちゃんと聴くためにはもう少し時間が欲しい気がする。

僕のプロフィール欄には、師事した先生方のお名前を書かせて頂いているんだけど、その中の、アロイス・バンブーラ先生が、実はこの1月にお亡くなりになっていたことが確認されたと言う話を、萩谷さんから伺った。

バンブーラ先生からは僕が芸大の2年、3年だった時の2年間にわたり、口移しとか、師匠から叩き込まれると言う言葉がピッタリの本当に厳しいレッスンを受けさせて頂いた。当時のバンブーラ先生はシュターツカペレ・ドレスデンの首席奏者を1982年までおよそ40年近くという驚異的な長い間にわたって勤めてこられた直後に東京芸術大学の客員教授として来日された。

僕にとっては、西洋音楽の教科書に書いていないような語法、しかも日本人にはなかなか理解出来ないような語法、演奏様式のすべて、とは言えないけれどその端っこ、いや根っこの部分だけでも本物と言うものを教えてくださったのは、今日の自分にとっては、オーケストラで演奏する上での大きな心の支えとなっていて、優れた指揮者や、演奏家の方々のおっしゃることを理解する上でも本当に助けになっております。

バンブーラ先生がお亡くなりになってからはかなり時間が経ってしまったとはいえ、自分の恩師お二人が相次いで他界された今年は、本当に忘れることが出来ない年になってしまった。



それから、明るいニュースというか前向きなこともあって、村田陽一君たちと始めたトロンボーンカルテットに「4 Bone Lines」という名前がやっとのことで付いて、ライブ活動を本格化したこと。

都響のトロンボーンセクションで始めたTMTQ(東京メトロポリタントロンボーンカルテット)のCDアルバム第1作のリリース。そして暮れには第2作のレコーディング。この2つのグループは、それぞれ卓越した素晴らしいアレンジの出来る方がいて、しかも演奏するジャンルが全く違うという、僕にとっては順応するのが大変だけど、音楽的に刺激的な活動が出来て、楽しいことこの上なしと言ったところ。

他にもいろいろと書き足りないこともあるけど、あまりに長文になっても読むのも大変だし、この辺にしておきます。

今年もいろいろとお世話になりました。来年も皆様にとって、そして音楽を愛するすべての人々にとって良い年になりますように。そして当駄文サイトも、ひとつよろしくお願いします。

[追記]
年末年始謝恩期間限定特別公開スペシャル(^^;)
昨年の鳥取でのコンチェルトの音源をいただきましたので、雑談の小部屋BBSの方で公開させて頂いてます。良かったら覗いてみてくださいね。1月に入ったらそのうち削除いたします。お早めにどうぞ。




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